• 京都府京都市左京区鹿ヶ谷上宮ノ前町19-1
  • 075-751-1981

婦人科

婦人科とは

婦人科では、主に女性特有とされる症状や疾患を診療いたします。具体的には、月経痛、月経困難症、月経不順、不正出血、おりもの異常、月経痛以外の下腹部痛、腫瘤(子宮筋腫、卵巣嚢腫)、尿路異常(頻尿、残尿感)、外陰部の痛み、かゆみといったものです。また原因不明の痛みやハリ、不快感、できものなどがある場合もお気軽にご受診ください。

女性の体は複雑かつ繊細です。例えばホルモンのバランスが崩れてしまうと、貧血や肩こりといった症状がみられることもあります。そのため単なる肩こりと感じていても、心身の状態に大きな影響を及ぼしていることもあります。また、生理、妊娠、更年期などによって、女性の体は様々な変化が生じていきます。原因不明の体調不良や女性特有の体の異変や症状などを感じましたら、速やかにご相談ください。

このような症状はご相談ください
  • 月経の異常(周期や期間、出血量が通常と大きく異なるなど)
  • 不正出血(周期的な月経以外に、不規則な出血がある)
  • おりものの異常(正常なおりものは無色透明で、ほぼ無臭ですが、この色や臭いが通常とは異なる)
  • 外陰部の異常(痒い、赤く腫れる、ただれる、痛い、しこりがある など)
  • 乳房の異常(しこりや痛み、皮膚にひきつれや窪みがある、乳頭がへこんだ など)
  • 腹痛(子宮や卵管、卵巣の病気によって起こるケースもある)

一般婦人科でよく見受けられる疾患

月経不順

月経不順とは、正常な月経(生理)とは異なる状態(月経の間隔や月経量に異常があるなど)を言います。例えば、月経周期につきましては25日以上38日以内、月経持続期間(開始から終了まで)は3~7日、経血量に関しては50〜120cc(個人差はあります)が正常と言われています。つまり上記よりも、周期が短縮もしくは長い(頻発月経、稀発月経)、月経期間が長いもしくは短い(過長月経、過短月経)、経血量が多いまたは少ない(過多月経、過少月経)といったようなことです。

このような場合、月経の間隔が長いあるいは短いのであれば卵巣機能不全、月経持続期間が長引いていれば子宮筋腫の可能性も考えられます。そのため生理不順の原因をしっかり突き止める必要があります。なお月経不順か否かの判断は、自己判断では困難です。違和感を覚えたり、変だと感じたら一度ご受診ください。

月経困難症

月経直前あるいは月経開始時に日常生活に支障をきたすほどの下腹部の痛み、腰痛、頭痛、吐き気といった症状が現れている状態を言います。

なお月経困難症には2つのタイプ(機能性月経困難症、器質性月経困難症)があります。機能性月経困難症は、子宮や卵巣にこれといった異常はなく、画像診断などの検査をしても病変が見られないタイプです。これは10~20代の女性に多く見受けられ、過労や精神的ストレスが要因と考えられ、月経時に子宮の筋肉が縮まり過ぎることが原因で起きると言われています。また器質性月経困難症は、子宮や卵巣に何らかの異常があること発症するタイプで、この場合は子宮内膜症や子宮筋腫など子宮の病気が考えられ、同疾患などであればその治療が行われます。

なお機能性月経困難症の治療では、対症療法としてホルモン薬を服用したり、排卵を抑制するための低用量経口避妊薬(ピル)などが使用されます。

不正出血

周期的な月経以外に、不規則な出血があると不正出血と診断されます。原因としては、機能性子宮出血と器質性子宮出血が考えられます。

機能性子宮出血は排卵に異常がある際に現れる出血で、排卵していない(無排卵性出血)、排卵するのに時間がかかる(遅延排卵)といった場合などに起きます。どちらにしても卵巣機能の不安定によるホルモンバランスが崩れたことで生じる出血ですので、内性器に異常はみられません。治療では、ホルモンバランスを整えるホルモン剤などを服用します。

また器質性子宮出血は、子宮筋腫、クラミジアによる炎症、子宮がん、子宮にポリープといった臓器・組織の形態的な異状によって起きる出血です。器質性の出血を止める場合、原因疾患の治療が優先されます。

おりもの異常

おりものは、女性生殖器から体外へ排出された分泌物のことです。これは生理現象の一つでもあるのですが、これは女性ホルモンが正常に働いている証拠でもあるのです。

なお体外へ排出されるおりものは、正常であれば無色透明からクリーム色の分泌物でほぼ無臭になります。ただし、この色や臭いが明らかに違う、月経時みたいに血が混じっている、量の多いおりものが続く、外陰部にかゆみや熱感、ただれ、痛み、悪臭があるという場合は、おりものの異常が考えられます。速やかに婦人科をご受診ください。

避妊相談(ピル処方)

当院では、避妊についてのご相談も受け付けております。避妊を希望される方につきましては、当院ではその効果が期待できるとされる低用量ピル(OC:Oral Contraceptives)をはじめ、無防備なセックスによって望まない妊娠の可能性が高いと考えられる場合に使用されるモーニングアフターピル(緊急避妊ピル)の処方を行っています。

低用量ピル

エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが含まれた合剤が低用量ピルです。低用量とは、ピルに含まれるホルモンの量が少ないことを意味します。服用方法に関してですが、毎日1錠を同じ時間帯に服用するようにしてください。

この低用量ピルを服用することで排卵は抑制され、また月経初期の段階で血中にプロゲストロンが存在するようになります。このような状態になるとエストロゲンは機能しなくなるので、子宮内膜の増殖は抑えられるようになって、受精卵が着床しにくい状態になっていくのです。この経口避妊薬(低用量ピル)を正しく服用すれば、避妊効果はコンドームを着用しての性交よりも高いと言われています。

なお低用量ピルは避妊以外にも、卵巣がん、子宮体がん、大腸がんのリスクを減少させる作用があるとされ、また月経困難症、過多月経、子宮内膜症、不規則な月経周期などに対する治療効果も認められています。そのため、避妊を目的としなくても服用される方も多くいます。

副作用とリスクについて

副作用に関してですが、服用を始めてから2週間ほどは、頭痛、倦怠感、軽い吐き気などの症状がみられるほか、軽度の不正性器出血が出ることもあります。このほか、虚血性脳卒中、静脈血栓塞栓症を発症するリスクが高くなると考えられています。

モーニングアフターピル(緊急避妊ピル)

避妊をしないで性交をした、あるいはコンドーム(避妊具)が破れるなどのアクシデントがあったという場合に緊急処置として用いられる避妊方法がモーニングアフターピルで、こちらも当院医師が処方いたします。

モーニングアフターピルは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル:LNG)が主成分の薬剤で上記のようなセックスが行われた後、72時間以内に所要量のピルを服用するようにします。なお避妊効果につきましては低用量ピルよりは劣りますが、妊娠阻止率は84%ほどと言われています(妊娠する可能性は必ずしも0ではありません)。

なお妊娠阻止の有無につきましては服用直後に判明することはありません。数日あるいは数週間後に月経が来ることによって判明するようになります。そのため、予定月経が1週間以上遅れているといったことなどがあれば、お早めにご相談ください。

副作用とリスクについて

また副作用に関してですが、この避妊薬自体は世界的には1970年代半ばから使用されており、これまで服用によって起きた症状というのは、一時的に少し気持ち悪くなるといった程度です。ただ、人によっては服用できない方、使用に慎重を要する方がおりますので、不安がある方はお気軽にご相談ください。

ちなみに服用の効果がなく妊娠してしまったという場合、これまでのケースでは、異常妊娠、生まれてきた赤ちゃんに異常が出たといった報告はありません。

医院概要

所在地

〒606-8447
京都府京都市左京区鹿ヶ谷上宮ノ前町19-1

電話

075-751-1981

FAX

075-761-2320

院長

岡村 芳郎

副院長

岡村 拓郎

診療科目

内科 婦人科

アクセス

・京都市バス【真如堂前】下車すぐ
・白川通側、児童公園側両方に入り口があります

駐車場

児童公園側に2台
休診日:火曜午後、木曜、土曜午後、日曜・祝日
★:糖尿病専門医による専門外来
診療時間
9:00~12:00 ●★
17:00~19:00 ●★

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